2012年8月22日水曜日

【SV-SEC】シリコンバレー報告④


遂に、最終日を迎えてしまいました。
何よりも、18日間一緒にいたSV-SECのメンバーとのお別れがさみしいです。
そして、シリコンバレーの人・カルチャーがとても好きで、帰りたくない・・・。
またシリコンバレーに来たいと思います!!


それでは817日~20日のご報告です^^
817日】
IDEO見学
・ワークショッププレゼンテーション@CAA
・レクリエーション@CAA
 
 ・ディナーwithシリコンバレーの中国ネットワーク

お昼には、憧れのIDEO訪問!
エントランスに入るなり、変わった円形の待合室(?)が。



円の中心には、色鉛筆と紙。気付いたら、SV-SECメンバーが、子供のようにお絵かきをしていました笑


この待合室は、自然とお絵かきしたくなるよう、様々なバックグラウンドを持つプロジェクトメンバーによって設計されたそうです。「環境が人の心、行動を左右する」のは事実だと、身を以て体感しました。


また、IDEOには、「Don’t ask for permission, ask for forgiveness」という文化が根付いており、社員の人が勝手にものをつくって、勝手にオフィス内に設置することも多々あります。

例えば…、こんなTree Houseまで。




このTree Houseは、ある一人の社員さんが、土日で作り上げてしまったそうです。こんな自由な社風から、Innovationが生まれてくるんですねー。このような環境で働いてみたい!


ビジネスにおいては、「“自分がほしいもの”ではなく、“human centered”を意識」しているとのこと。具体的には、「その道のプロと時を過ごすことで、そのプロのかかえる問題を見つけ、解決していく」ことを大切にしているそうです。例えば、調理器具ならば、「その道のプロ=主婦、主夫」と「45h、時には2日間」一緒に時を過ごし、彼らが「不便に感じていること、困っていること」を見つけ出して解決していく。人の役に立つInnovationの原点は、「ユーザーを知ること」に尽きるのかもしれません。



午後は、SV-SEC3チームがCAAワークショップのお題についてプレゼンを行いました。各チーム、シリコンバレーで感じたこと、学んだことを取り入れながら、面白いサービスを提案してくれました!

CAAの方々から、「全体的に競合分析が足りない」「陥りがちな罠は、”流行っている状態”を考えてしまうこと。”流行っている状態”にもっていくことが難しく、その状態にもっていく過程を示す必要がある」などのアドバイスを頂き、大変参考になりました。


プレゼン後は、毎週金曜日に開催されているCAAのレクリエーションに参加。上司と部下の間の壁を感じさせないCAAの雰囲気は、このようなレクリエーションからも生み出されているのだと感じました。


そして…
今日は、SV-SECメンバー木内くんのバースデー!サプライズでケーキをプレゼントしました!^^



夜は、SVNewTechでお会いしたスタンフォード大学出身の方に招待して頂いたパーティーに参加。百度のボードメンバーや、中国で最大のインキュベーター、Hanhai investment,incpresident等、錚々たる顔ぶれでした。「Hanhai investmentにおいでよ!」と声をかけて頂いたので、Bizjapanとして是非訪問したいです^^



818日】
Gideonさんとのピッチセッション
・金島さんとのカジュアルな座談会
Gideonさん: http://www.linkedin.com/pub/gideon-shaanan/0/796/44a
金島さん:http://www.linkedin.com/pub/hideto-kaneshima-md-ph-d/5/575/394

Gideonさんは、812日に参加したKeizai Societyでお会いしたイスラエル出身のスタートアップコンサル兼教授の方。Keizai SocietyにてBizjapanのお話をしたところ、「是非私に何かできることがあれば言ってください」と仰ってくれた方々の1人です。

「プレゼンは、シンプルかつ明確であるべき。ファンシーであったり、感動させるようなものであったりする必要はない。」「スタートアップは実行こそ重要、そしてなぜ自分達(=スタートアップのメンバー)じゃなきゃできないのか示すことが重要。そうでなければ、大手に真似されてしまう」というお言葉が印象的でした。


その後は金島さん宅へ訪問。
シリコンバレーで、次に熱いと言われている分野は「教育」と「ヘルスケア」とのこと。個人的に関心の強い分野だったので、それぞれの分野の動向や方向性を伺い、さらに自分の関心がどこに向かっているのかクリアになったので良かったです。Y combinatorのヘルスケアに特化した版が日本にできるとのことなので、動向を追いたい!



ご意見を下さる時に、過去にあった具体例や、金島さんご自身のアイディアを豊富に交えてお話して下さったのがとても印象的でした。

金島さんのように豊富な知識と柔軟な思考を持つ大人になりたいです。

819日】
自由な日

820日】
・加藤さんとのセッション

加藤さんは、「グローバルで考えること」の大切さを教えてくださいました。そして、自分がグローバルに考えているつもりでも、グローバルに考え切れていないという事実にも気づかせて頂きました。
例えば、SV-SECメンバーが、彼らのサービスのグローバル展開に関する質問をしたところ、「それって、自分たちのチームが“日本人だけ”という前提で考えているよね?」というお言葉を頂きました。チームに、日本人だけでなく、中国人がいたり、インド人がいたり、アメリカ人がいたりするのが、真のグローバル。
当たり前のようで、忘れがちな部分に気づくことができ、本当に良かったです。

【最後に】
運営によるSV-SEC活動報告はこちらで終了です。
拙い文章をお読み頂きありがとうございました。

SV-SEC参加者(最終プレゼンテーション通過者)によるレポートはBizjapan活動報告書等に掲載する予定ですので、お楽しみに!

ブログでも、「SV-SECで訪問したところまとめ」「運営がSV-SECで感じたことまとめ」など、SV-SECに関連する記事は更新する予定なので、是非お読みください☆




2012年8月20日月曜日

【SV-SEC】シリコンバレー報告④

SV-SECも終盤戦に差し掛かりました。
参加者は、closed β版のローンチに向けて開発に勤しんだり、
CAAのワークに取り組んだり、
様々な方とお話したり、
怒涛の日々が続いております^^

 814日】
Ycombinator見学
Apple見学
 Garryさん: http://www.linkedin.com/in/garrytan


YcombinatorGarryさんにY combinatorを案内して頂きました。

エントランスを入ると…

StartXPlug&Playのようなコアワーキングスペースがあるのかと思っていましたが、
ただ、だだっぴろい空間(イベント等の開催に使うそう)が広がっていました。

Y combinatorは、Officeは提供しない方針だそうです。

 Garryさんは、
【その方が集中できる!】
【ネットワーキングは本質じゃない。ユーザー獲得・コードを書くことが大切!】と仰っていました。

あと、起業家が取り組む問題の重要性を、【問題の深刻さ×その問題をかかえている人数】と定義していて、とてもしっくりきました。

そして、成功する起業家は、【世界がどうあるべきかビジョンを持っている】とのこと。

 はじめから大きな問題に取り組まずとも、最終的なゴールは【世界がどうあるべきか】の水準で持っているべきらしい。

私は、世界がどうあるべきか、といった大きなことを考える経験も、知識もないのですが、

まずは、最終ゴールが見えなくても、自分に正直に、自分のやりたいことを一生懸命やって、
そのうち大きな絵を描けるようになったらな・・・と思います。

 最終ゴールが描けていないと、道を間違えてしまうという話もあるけど、
自分のやりたいことやってれば、小さなゴールはいくつも見えてくるわけだし、
それらの小さいゴールに向けて一つ一つ取り組んでいるうちに、
【世界がどうあるべきか】といった最終ゴールが
 見えてくるのでは・・・と・・・期待してます。


そして次はApple!
 Appleのキャンパスは、白を基調とした洗練された空間。

Googlefacebookのテーマパーク的な空間とはまた違った、【凛】とした印象を受けました。

ランチの時間には、エンジニアの方に社食に連れて行って頂きましたー!

イタリアン、日本食、メキシカン、其々その国のシェフが作っていて、おいしかったです^^

そのエンジニアの方は、小学生や中学生の頃からエンジニアをしていたわけではないため、
Appleには小さいころからcodingをしている方が多い)
自分だからこそできる分野を見つけ、Appleにアプライされたとのこと。
まさか、選考を通るとは思っていなかったそうです。

 そのお話を伺って、
・自分を知ること
・自分の可能性に自分でリミットをかけないこと
 が大切だと感じました。

また、Appleには【80%主義】という考え方があります。
日本人はサービス等をローンチするときに、100%の状態であることを目指しがち。
一方、Appleをはじめ、アメリカはスピード重視。80%でも、適切な時期にローンチします。
そして、苦情あったらすぐに改善し、90%95%の状態にもっていく。

そうすれば、Appleは、「不備はあったけど、数日で改善した。Appleはそれだけの実力がある」との良い評判を得られる。
また、100%を目指しているうちに競合に先を越され、「アイディアはあったのに・・・」と地団駄を踏む可能性も小さくなる、とのことでした。

 やはり(私はIT業界に詳しいわけじゃないけど)、少なくともIT業界では、スピードが大切なんだな、と思いました。

 ただ、日本のマーケットでこれを真似ようと思っても、なかなか難しいそうです。
一番の理由は、顧客からの苦情の数が少ないこと。
たとえ不備があっても、「今回不備あったから次買うのやめよー」と苦情を表にださない人が多いそうです。

日本では、アメリカと比較して、ユーザーの本音をどう集めるかが、より重要みたいですね。


 815日】
Tofu projectTomoさんとランチ
Tofu project: http://thetofuproject.wordpress.com/about/

Tomoさんとの出会いは、とても衝撃でした。

右脳、左脳両方を使っていて、本質をついた話、本来ならば難しい話を、
聞き手がすすすーっとイメージできるかたちで伝えてくれる方でした。

デザインとは・・・・

 例えば、コップが2つテーブルの上においてあったとします。
そこに見えるものは【3つ】。
コップAと、コップBと、その関係性。

Tomoさんは、その3つ目が以前はぼやーっとしていたけれども、
アメリカのアートの大学院を経て、
クリアに見えてくるようになったそうです。
デザインは、その3つ目、関係性を表すこと。そこに意味を見出し、表現すること。
そんなお話をされていて、Cool!、と全身で感じました。

また、デザインはインプットする機会あるにしても、アウトプットする機会がほとんどない…という学生からの言葉に対し、
何かしたいと思ったら【場所をつくっていくべき。場所提供されてからじゃ遅い】と仰っていたのが印象的でした。

 Tomoさんとのお話とても楽しかった!

816日】
Evernoteオフィスにてミーティング
Oracle見学

今日は参加者の感想をご紹介します!
まずは、Evernoteの感想^^

 Evernoteで外村さんとお話し,デザインの重要性を再認識.”賢くまとまってお化粧を忘れてしまう”という言葉が響いた.
また,非常に早口で頭の回転が切れる人で,流石とうなずけた.VCでなくエンジェル,入れるならはじめからこちらで,というアドバイスも大きかった.

 Evernoteオフィスは効率的でかつcreativeな雰囲気.壁面は全て塗装されホワイトボードとして議論ができる.社員は200名前後と非常に少ないながら,あの規模のサービスを提供していると考えると,尋常ではないバリューを各社員が出せている.


次はOracle^^
Oracleオフィス見学では,見学させてもらったキャンパスだけでなんと1万人を超える社員さんがおり,ビルも高層ビルと呼んでいいものが立ち並び,典型的な大企業の趣であった.今回伺わせてもらった会社の中では非常に堅い感じで,参考になった.

 それではこのへんで^^











2012年8月16日木曜日

【SV-SEC】シリコンバレー報告③

こんばんは、Bizjapan運営です!
毎日のようにシリコンバレーの方々の思考に刺激を受けて、処理しきれない・・・。
もともと文章を書くのが苦手なのに、更にとりとめもないブログになってしまうかもしれません。自分が思うままにつらつらと書かせて頂きます。



※そうそう、参加者も毎日デイリーレポートを書いています。
そちらは、SV-SEC終了後、なんらかの形で配信する予定です。
運営と参加者の目線はかなり違うと思うので、楽しみにしていて下さい*^^*


8月10日】
workshop @CAA
Jannovation Jam&TANABATA
詳細:http://tanabata.us/tanabata_12/janjam/janjam.html

Jannovation Jamでのピッチを聞いていて感じたこと。
ピッチの時間はたった3分。その3分の魅せ方は多様で、かつ、魅せることは難しいということ。

正直、もっと話を聞きたい!と思うピッチもあれば、1分も経たないうちに、つまらないな・・・と感じてしまうピッチもあった。

もちろん、ピッチの内容に対する私自身の興味の差もあると思うけど、やはり眼差しとか、声のトーンから伝わってくるパッションの影響が一番大きいように思う。

というか、自分が全力で取り組んで、かつ、これが世のためになる!と本気で思っていると、眼差しも、声のトーンも変わってくるんだろうな。

えと・・・内容のつまり具合(客観的にみても・主観的にみても)と、眼差しや声の相関関係は高いんだと改めて思った。なんか、当たり前のことだけど。


そうそう、SV-SECに参加しているチーム、mana.boJannovation jamでピッチをしました!今回は飛び込みでの参加だったため、ピッチの審査対象ではなかったのですが、ピッチ後のネットワーキング系のイベント、TANABATAでは、ピッチを聞いた様々な方々がmana.boに声をかけて下さいました。ピッチに参加したことで、彼らにとってネットワーキングイベントは有意義なものになったみたい。やっぱりどんどんチャンスを掴んでいく姿勢だと、どんどん世界が広がっていくのですねっ^^


【8月11日】                                                              
・自由な日

参加者はゆったり休んだり、サービス開発に励んだりしていました^^


812日】
Keizai Summer Networking Event
http://keizai2012bbq.eventbrite.com/

こちらでは、BayAreaでご活躍されている日本人が数多くいることに驚きました。

日系企業のアメリカ支部を実質1人で担当し、自社製品を大ヒットにした仕掛け人や、

ドメスティックな日系企業内で、まわりからは「ちょっとあいつ変だな」と思われても、自ら手を挙げて様々なことにチャレンジし、その結果、会社の支援のもとMBAを得るチャンスを得た方、

外資系企業でご活躍された後、BayAreaのクリーンテック系のベンチャーで働いている方、

などなど・・・

自分のやりたいことを突き詰め、かつ、世の中を真剣に考えている方がたくさんいました。


日本にいると、「○○に勤めたら、将来…」って良く聞くけど(もちろん一理ありますが)、どんな環境にいても、どんな会社に勤めても、自分らしい人生って歩めるんだろうな…と思いました。


【8月13日】
WorkshopCAA
Dinner with Ando-sanMenjo-san
安藤さんhttp://www.linkedin.com/pub/shigeya-ando/0/104/905
校條さんhttp://www.linkedin.com/in/hiroshimenjo

安藤さん宅にて、美味しいお料理、ビール、ワインを頂きながら安藤さん、校條さんと歓談。話が盛り上がり、8時間近くお邪魔してしまいました…。

 安藤さんが鹿児島大学で講義されている内容をお伺いしたり、SV-SEC参加チームのビジネスプランに対して意見交換をしたり、人生相談をしたり…。


SV-SECに参加しているメンバーは、運営側も、参加者側も、皆個性があり、自分をもっていて、得意な分野を認識して極めている人が多く、刺激的であると同時に、私ってちっぽけだなーーー。とちょっぴりさみしくなることが多々あります^^;

というのも、私はこれからどちらの方向を向かっていきたいのか分からない、自分は何にパッションを感じるのか分からない迷子だからです。

 だけど、安藤さんの「僕だって、学生の頃自分がこのような道を歩むとは思ってなかった。ただ、1つ意識していたのは、人と違うことをする、ということ。」というお言葉や、

校條さんの「自分のためになることできない人が、人のためになることなんてできないよ」というお言葉を伺って、なんだか、ふっと力が抜けて、自分がパッション感じることが、すらすらすらーと見えてきました。

なぜ私が迷子なのか説明していないので、「え、なんでその言葉聞いて、ふっと力抜けたの?脈絡なさすぎ!」と思った方もいるかもしれません。長くなってしまうので、省略します。すみません笑 もし気になる方は、私に来てください笑

あと、校條さんからのお言葉です!「世界は広いです。井の中の蛙から脱却し、自分の情熱が持てることでは一流を目指してください。」

このお言葉は心に響きました。 

SV-SECのみんな、この記事をお読みになっている皆さん、一流目指してお互い頑張りましょー!!!^^